授業で質問できない大学生

大学3、4年次対象の対面授業で思ったこと。

20~30人ほどが講堂で授業を受けているにもかかわらず、質問時間になかなか手が挙がらない。 そのとき、司会の教員が「恥ずかしくて質問できないかな?」というようなことを言った。

自分の感覚ではとてもバカにされているような気持ちになったが、他の人はそう思わないのだろうか。 そもそも、こんなことを言ったところで質問者が増えるとは思えないが。

これまで大学で授業を受けてきて、ほとんどの授業で質問は出ない。 それは質問が出やすい環境づくりをしていない教員の責任も多少あるだろうが、学生自身の意識の問題でもあると思う。

就職活動をすれば面接で逆質問を求められることがあるだろうし、就職してからも会議で質問を求められることもあるだろう。質問をするスキルは今後必要不可欠になってくるはずだが、大学3,4年生になっても「恥ずかしくて」質問ができないなんてことがあっていいのか。恥ずかしくて質問できない人はいつになったら恥ずかしくなくなるのだろうか。

この授業に対して大して興味がないのかもしれないが、質問待ちの沈黙は気まずいし、質問される側の人にも対しても質問が出ないのは失礼とも思える。興味がなくても当たり障りのない質問はできたほうがいい。 質問をするスキルの上位スキルに「そこまで興味はないけど場を繋ぐための質問をする」スキルがある気がする。

なぜ質問ができないのかはその人しかわからないが、その理由を教員に「恥ずかしいから」と推測されてしまうのは「なんだかなぁ」と思った。